エンヤコーラ石巻宣言
平成23年3月11日午後2時46分。
東北地方太平洋沖地震とそれに伴って発生した大津波によって、石巻をはじめ太平洋沿岸部は壊滅的被害を受け、多くの尊い命を喪いました。まさに未曾有の事態です(歴史には東日本大震災と記される)。
一瞬にして奪われた命、一瞬にして視界から消えたあたり前の風景、あの時を境に私たちのすべてが変わりました。断ち切られた日常、無力感、行き場のない怒り。積み重なる疲弊、見えない出口。これでもかと追い打ちをかける痛ましい知らせ。瓦礫という単語で表すことに違和感のあるあの風景を目の当たりにして思うこと。あの埃と匂いの中に立ち、躰で感じて思うこと。それはまさに無常の世界でした。
しかしながら、この暗闇に一筋の光が差し込みました。隣人、友人、そして見ず知らずのひととの心のつながり。行政・自衛隊・警察・消防・医療機関そして、日本はもとより世界中からのボランティアの方々による救援・支援活動。そこには、これまで私たちが経験したことのない共同体感情がうまれ、新しい形のコミュ二ティが出来上がりました。この一筋の光が私たちに運んでくれたもの、それは「信じる」ということでした。
奪われた私たちのふるさと石巻。被災地のど真ん中に私たちは存在しています。しかし、そんな悲しみと落胆の中にもすでに現実と相(あい)渉(わた)る日々が始まっています。いつまでもじっとしてはいられません。
時代背景こそ違え、立ち上がるには戦後の復興期にも似たダイナミズムと創造力が必要であり、みんなで力と息を合わせてゆかなければならないでしょう。自分の家族のために、自分の暮らす石巻のために、今こそみんなで力を合わせてゆくことが新しい生活、新しい石巻の創造の礎となるはずです。しかし、私たち一人ひとりの思いと願いを形にするには、まずは自分が行動するしかありません。それはこれまで長い年月と熱い思いを積み重ねて石巻を築き上げてきた先達と、この震災で亡くなった方々への誓いと弔いであり、同時に次の世代への大きな責任でもあります。そして、あの無常の中で唯一確かなものだった「信じる」ということを運んでくれた一筋の光のその先には、生まれ変わったふるさと石巻があるはずです。
家族のためなら エンヤコラ 石巻のためなら エンヤコラ
石巻まちづくりギルドは市民一人ひとりがそして、石巻がこの震災から立ち上がるその姿を「エンヤコーラ石巻」と呼び、新しい石巻の創造の一助となるべき活動をしてまいります。そしてその活動を『エンヤコーラ石巻運動』と称し、ここに『エンヤコ ーラ石巻』を宣言します。

最近のコメント